猫をしつけるとき、「褒め方」や「叱り方」に悩んだことはありませんか?
間違った方法を取ると、猫がストレスを感じたり、飼い主を怖がるようになってしまうこともあります。
特に、怒鳴ったり叩いたりするのは逆効果です。
本記事では、猫が理解しやすい正しい褒め方と叱り方を詳しく解説します。
猫にとって嬉しいご褒美の与え方や、効果的なしつけのポイントを知ることで、ストレスなく望ましい行動を教えることができます。
猫との信頼関係を深めながら、より良い暮らしを目指しましょう!
猫のしつけに必要な「褒める」と「叱る」の基本とは?
猫をしつける際、「褒める」と「叱る」を使い分けることが大切です。
しかし、猫は犬とは異なり、単に言葉で褒めても効果が薄く、また誤った叱り方をすると逆効果になることもあります。
では、どのようにすれば猫にとって分かりやすく、効果的なしつけができるのでしょうか?
猫に褒めることは本当に必要?
猫をしつける上で「褒める」ことはとても重要です。猫はもともと「群れ」で暮らす動物ではなく、「個」で行動する習性があります。
そのため、犬のように「ご主人様に褒められたい!」という気持ちはあまり強くありません。
しかし、だからといって褒めることが無意味というわけではありません。
猫にとってのご褒美は「報酬」 です。
例えば、狩りに成功したときに「食事」という報酬を得るように、猫は「自分にとってメリットがあるかどうか」で行動を決めます。
そのため、「良いことをしたら報酬がもらえる」と学習させることで、良い行動を定着させることができるのです。
「お手」や「お座り」のような芸を覚えさせることが目的ではなく、「してほしくない行動を減らし、望ましい行動を増やす」ために、褒めることが有効なのです。
叱ることで猫に悪影響を与えることも?
一方で、「叱る」ことには注意が必要です。
猫は「なぜ自分が叱られているのか」をすぐに理解することが難しい生き物です。
そのため、間違ったタイミングや方法で叱ると、「怖い」「ストレスを感じる」というネガティブな感情を抱いてしまい、逆に問題行動が悪化することもあります。
特に以下のような叱り方はNGです。
・大きな声で怒鳴る
・手を出して叩く
・しつこく追いかけて叱る
このような方法では、猫は「飼い主が怖い」と感じるだけで、行動を改めることにはつながりません。
むしろ、信頼関係が壊れる原因になりかねません。
では、どのように褒め、どのように叱ればよいのでしょうか?
次のセクションで、具体的な方法を詳しく解説していきます。
猫が喜ぶ褒め方!ご褒美とスキンシップの使い方
猫をしつけるうえで「褒める」ことはとても重要ですが、単に言葉で伝えるだけでは効果は薄いです。
猫は「自分にとってメリットがあること」に強く反応するため、ご褒美の与え方やスキンシップの仕方を工夫することが大切です。
ここでは、猫が本当に喜ぶ褒め方について解説していきます。
ご褒美を活用して猫に行動を覚えさせる
猫にとってのご褒美とは、「うれしいことが起こる」という報酬の意味を持ちます。
猫が良い行動をしたらすぐにご褒美を与えることで、「この行動をすれば良いことがある」と学習させることができます。
(効果的なご褒美の例)
◎おやつをあげる
猫が好きなおやつを与えることで、ポジティブな強化になります。
ただし、あげすぎには注意が必要です。
特定の行動(トイレを正しく使った、爪とぎを適切な場所でしたなど)の直後にあげるのがポイント!
◎お気に入りのおもちゃで遊んであげる
おやつ以外でも、猫が大好きなおもちゃで遊んであげるのも効果的。
遊びを「ご褒美」にすることで、猫は良い行動をすると楽しいことがあると覚えます。
◎優しく撫でてあげる
撫でること自体がご褒美になりますが、猫によっては嫌がることもあるため注意が必要です。
◎ご褒美を与えるタイミングが重要!
ご褒美は、猫が望ましい行動をした直後に与えるのがポイントです。
時間が経ってしまうと、猫は「何に対して褒められているのか」が分からなくなってしまいます。
猫が喜ぶ撫で方とポイント
猫にとって、撫でられることがご褒美になることもあります。
ただし、猫は人間のようにどこを触られても喜ぶわけではなく、気持ちよく感じる場所と嫌がる場所があることを理解しておきましょう。
◎猫が気持ちいいと感じる部位
あごの下
→ 軽く指先でなでるとゴロゴロ喉を鳴らすことが多い
耳の付け根
→ 軽くマッサージするように触れると気持ちよさそうにする
顔まわり(特にほほ)
→ 猫のフェロモン分泌腺があるため、安心する
しっぽの付け根
→ 一部の猫はこの部分を撫でられるのが好きだが、嫌がる猫もいるため注意
▼猫が嫌がる部位もある!
お腹 → 野生では急所のため、触られるのを嫌う猫が多い
足先 → 触られるとくすぐったく感じる猫が多い
しっぽ → しっぽを強く触られるのを嫌がる猫もいる
猫を撫でるときは、猫の反応をよく観察しながら、気持ちよさそうにしている場所を重点的に撫でるのがコツです。
◎猫が喜ぶ褒め方のポイント
・「良いことをした直後」に褒める
・猫にとって嬉しい「ご褒美」を選ぶ
・猫の好きな撫で方を見つける
・無理に触らない(嫌がる場合は別のご褒美を選ぶ)
猫に合った褒め方をすることで、猫との信頼関係を深めながら、良い行動を定着させることができます!
猫の正しい叱り方!怒鳴る・叩くはNG?
猫のしつけでは「叱る」ことも必要ですが、間違った方法で叱ると逆効果になり、信頼関係を損なう恐れがあります。
特に、大きな声で怒鳴ったり、叩いたりするのは絶対に避けるべきです。
ここでは、猫に伝わる正しい叱り方について解説します。
猫に怒鳴る・叩くのは逆効果!その理由とは?
猫を叱る際にやってしまいがちなのが、「大きな声で怒鳴る」「手を出して叩く」といった方法です。
しかし、これは逆効果になることがほとんどです。
1. 猫は「なぜ叱られているのか」を理解できない
猫は人間の言葉を完全に理解するわけではありません。そのため、「なぜ怒鳴られているのか」「なぜ叩かれたのか」 を正しく認識できないのです。
→ 結果: 「飼い主が怖い」と感じるだけで、問題行動の改善にはつながらない。
2. 恐怖心が強まり、飼い主との関係が悪化する
猫は臆病な性格の動物が多く、大きな声や乱暴な行動に対して強い恐怖心を抱きます。
そのため、怒鳴られたり叩かれたりすると、猫は「飼い主=怖い存在」と認識してしまうことも。
→ 結果: 飼い主を避けるようになったり、最悪の場合、攻撃的になることもある。
3. しつけの効果がなく、問題行動が増すことも
例えば、「テーブルに乗ったら怒鳴る」という方法を繰り返しても、猫は「怒鳴られるのが嫌だからやめよう」とは考えません。
むしろ、「怒鳴られるけど、興味があるから乗る」となることが多いのです。
→ 結果: 問題行動が減らないどころか、ストレスによってさらに増えることも。
低い声で落ち着いて注意するのがポイント
では、どうすれば猫に正しく「ダメ」と伝えることができるのでしょうか?
ポイントは 「冷静に、簡潔に、わかりやすく」 伝えることです。
◎正しい叱り方のポイント
低めの声で「ダメ」「いけない」と短く伝える
怒鳴らず、落ち着いた声で低く言うことで、猫に「今の行動はよくない」と認識させる。
「◯◯したらダメだからやめてね!」のような長いセリフではなく、短く伝えるのがコツ。
◎問題行動をした瞬間に叱る
猫が悪いことをしている「その場」で叱らないと効果がない。
時間が経ってから叱ると、「なぜ叱られたのか」分からず、ただ怖がるだけになる。
◎繰り返さずに一度だけ叱る
何度もしつこく叱ると、猫はストレスを感じ、逆に反抗的になることも。
「ダメ!」と一度伝えたら、しばらく様子を見て、必要なら別の対策を考える。
◎名前を呼ばない
叱るときに「〇〇(猫の名前)、ダメ!」と言うと、「自分の名前=怒られる」と学習してしまうことがある。
そのため、猫の名前は使わずに、シンプルに「ダメ」と伝えるのが理想。
▼叱るときのNG行動
以下のような行動は猫に恐怖を与えるだけで逆効果になるため、絶対に避けましょう。
🚫 大きな声で怒鳴る → 猫が怖がるだけで、行動を改善する効果はない
🚫 叩いたり、手を出す → 猫が攻撃的になったり、人の手を怖がるようになる
🚫 長時間追いかける → 逃げ回ることでストレスを感じ、飼い主を避けるようになる
🚫 時間が経ってから叱る → 何に対して怒られているのか理解できない
猫を叱るときは、「冷静に」「短く」「タイミングよく」が大切です。
間違った叱り方をすると、信頼関係が崩れたり、ストレスが増えて問題行動が悪化することもあるので注意しましょう。
天罰方式を活用した効果的なしつけとは?
猫をしつけるとき、直接叱るのではなく、「天罰方式」 を活用すると、ストレスを最小限に抑えつつしつけることができます。
この方法では、猫に「悪いことをしたら嫌なことが起こる」と学習させることで、自然に問題行動を減らすことができます。
では、具体的にどのような方法があるのでしょうか?
天罰方式とは?猫にストレスを与えずにしつける方法
「天罰方式」とは、飼い主が直接叱るのではなく、猫が望ましくない行動をしたときに『嫌なことが起こる』ようにするしつけ方法です。
例えば、猫がテーブルの上に飛び乗ると、「大きな音が鳴る」ようにすれば、猫は「テーブルに乗ると嫌なことが起こる」と学習します。
この方法のポイントは、猫が「飼い主に叱られた」と感じないこと です。
飼い主に怒られると「怖い」と感じてしまいますが、天罰方式では「行動そのものにデメリットがある」と認識させることができます。
(天罰方式のメリット)
✅ 猫にストレスを与えにくい → 飼い主に対する恐怖心が生まれにくい
✅ 行動そのものが「悪いこと」と学習する → 飼い主ではなく、行動に対して学習するため、自然にやめる
✅ タイミングを逃さずにしつけができる → 直接叱る必要がないので、猫が問題行動をした瞬間に対応できる
音や水を使ったしつけのやり方と注意点
天罰方式の具体的な方法として、「音」や「水」を使う方法があります。
1. 音を使ったしつけ
方法:
猫が望ましくない行動をした瞬間に、大きな音を出す。
例えば、小石を入れた空き缶を転がす、スチール缶を軽く鳴らす、ビニール袋をくしゃっとさせるなど。
これにより、猫は「この行動をすると嫌な音がする」と学習する。
注意点:
猫が音の発生源を飼い主と認識しないようにする。
→ 飼い主が意図的に音を出していると気づくと、飼い主に対する恐怖心を抱くことがある。
あまり大きな音を出しすぎない。
→ 猫が極度に驚きすぎるとストレスになる。
2. 水を使ったしつけ(霧吹き法)
方法:
霧吹きを用意し、猫が悪い行動をしそうなときに少量の水を吹きかける。
例えば、カーテンをよじ登ろうとした瞬間や、家具をガリガリと爪とぎしようとしたときに使用する。
猫は水をかけられるのを嫌がるため、行動をやめるようになる。
注意点:
水を吹きかけるとき、猫に飼い主が見えないようにする。
→ 飼い主が水をかけたと認識すると、「飼い主が嫌なことをする」と覚えてしまい、逆効果になる。
しつこくやりすぎない。
→ 一度のしつけで十分な効果がある場合が多い。何度も水をかけるとストレスが増える。
(天罰方式を成功させるコツ)
✔ 猫が悪い行動をしようとした瞬間に対処する
✔ 猫が「行動」そのものを嫌がるようにする(飼い主に対する恐怖を抱かせない)
✔ やりすぎず、猫のストレスを最小限に抑える
この方法をうまく活用することで、猫に負担をかけずに問題行動を改善 することができます。
【まとめ】猫の褒め方・叱り方のポイントをおさらい
猫のしつけは、「褒める」と「叱る」を適切に使い分けることが大切です。
しかし、誤った方法を取ると、猫がストレスを感じたり、飼い主との信頼関係が崩れてしまうこともあります。
ここで、正しい猫の褒め方・叱り方のポイントをおさらいしておきましょう。
猫を褒めるときのポイント
✅ 良い行動をした直後に褒める
→ 猫は時間が経つと「なぜ褒められているのか」を理解できなくなるため、行動の直後に褒めることが大事。
✅ 猫にとって嬉しいご褒美を与える
→ おやつ、遊び、撫でるなど、猫が喜ぶ方法で報酬を与えると効果的。
✅ 猫が好きな撫で方をする
→ あごの下や耳の付け根など、猫が気持ちよく感じる場所を撫でることで、ご褒美としての効果が増す。
✅ 無理にスキンシップをとらない
→ スキンシップが苦手な猫もいるので、嫌がる場合は無理に撫でずに、他の方法で褒める。
(猫を叱るときのポイント)
🚫 怒鳴ったり叩いたりしない
→ 猫はなぜ叱られているのか理解できないため、恐怖を感じてしまい、信頼関係が壊れる原因になる。
✅ 低めの落ち着いた声で「ダメ」「いけない」と短く伝える
→ 猫が悪いことをした瞬間に、シンプルな言葉で伝えることで、理解しやすくなる。
✅ 問題行動をしたその瞬間に叱る
→ 時間が経ってから叱っても、猫は何がいけなかったのか分からないため、効果がない。
✅ 猫の名前を呼ばない
→ 叱るときに名前を呼ぶと、名前を聞くだけで不安を感じるようになってしまうことがある。
(天罰方式を使ったしつけのポイント)
✅ 飼い主が叱っていると気づかれないようにする
→ 猫が「飼い主が嫌なことをしている」と思わず、「行動そのものが嫌なことにつながる」と学習させる。
✅ 音や水を使う方法が効果的
→ 小石を入れた空き缶を転がして音を出す、霧吹きで水を吹きかけるなどの方法が有効。
✅ 過剰にやらないことが大切
→ 何度も同じことを繰り返すと猫がストレスを感じるため、最小限の刺激でしつけを行う。
(猫のしつけは「信頼関係」が最優先!)
猫をしつける際に最も大切なのは、「信頼関係を壊さないこと」 です。
猫にとって、飼い主は安心できる存在であるべきです。
誤ったしつけ方法を取ると、猫が怖がったりストレスを感じたりしてしまい、かえって問題行動が増えることもあります。
今回紹介した方法を実践しながら、猫の性格や個性に合わせたしつけを心がけることで、より良い関係を築くことができます!